PEEKの耐薬品性
濃硫酸などの一部の強酸を除く殆どの薬液に対して耐性があり、幅広い用途で使用されています。酸化作用の強いフッ化水素、硫酸であっても、濃度5%以下、40℃以下であれば影響は軽微であり使用可能です。
非晶性樹脂(PEIやPPSU)の耐薬品性
ウルテム®(PEI)は、非晶性樹脂としては優れた耐薬品性があります。しかしアルカリには弱いという欠点があります。
PPSUはアルカリに対する耐性があります。PEIの代替が可能ですが強度が若干劣ります。
耐薬品性に影響を与えるパラメーター
プラスチックが薬品と接した場合、重量変化が見られることがあります。 その程度は様々です。
非晶性プラスチックを使用した場合、ストレスクラックが発生する可能性があります。はじめにマイクロクラックが形成され、使用中の機械的負荷により大きなクラックへと成長し、最終的には破損する恐れがあるので注意が必要です。
混合した化学薬品の場合、予測できない作用が起きることが多く、耐性を予測するのは困難です。
素材例