PPSU - Polyphenylsulfone

エンズィンガーのTECASON P

切削加工用素材としてRadel®を中心に使用したPPSU樹脂(化学名:ポリフェニルサルフォン)の板と丸棒を製造しています。PPSUは非晶性プラスチックでガラス転移点が高く、吸水性が極めて低いのが特徴です。同じポリサルフォン系のPSUやPESよりも、耐衝撃性や耐薬品性、蒸気滅菌への耐久性に優れています。医療分野、特に整形外科分野での豊富な使用実績があります。

PPSU樹脂の特徴

  • 高い耐熱性
    (長期耐熱温度:180℃、ガラス転移点:218℃)
  • 優れた耐薬品性
  • 優れた耐加水分解性(繰り返しの蒸気滅菌に対応)
  • 幅広い温度に対する高い剛性
  • 非常に高い衝撃強度
  • 高い寸法安定性
  • 高エネルギー放射線に対する非常に優れた耐性
    (ガンマ線、X線)
  • 優れた電気絶縁性
  • 良好な誘電特性


PPSU素材のグレードバリエーション

切削加工用PPSU素材の標準グレードと機能性を付加した特殊グレードを販売しています。

  • TECASON P - 一般工業向け標準グレード
  • TECASON P MT - ISO 10993準拠の生体適合性医療グレード。豊富なカラーバリエーションをご用意。
  • TECASON P MT XRO - X線造影・生体適合性医療用特殊グレード

TECASON P MT black

生体適合性の医療用黒色PPSU素材です。24時間以内の生体接触が可能です。

以下の形状でPPSU素材を販売しています。サイズ情報は各素材ページ内にございます。

  • 丸棒

Radel®は、ソルベイ社(Solvay SA)の登録商標です。

PPSU樹脂の主な使用用途

  • 医療:腰、膝、肩の人口関節トライアル、医療器具のグリップ