ISO 10993の生体適合性に対応しており、血液や体組織への24時間以内接触に適した素材です。
TECATEC PEEK MT CW50 black 素材に対して、ISO 10993に基づいた試験を実施しています。
TECATECの炭素繊維コンポジットは、熱可塑性樹脂と炭素繊維織布(カーボンクロス)で構成されています。この2つの素材を組み合わせることで、一般的な繊維強化押出素材と比較し、強度、弾性率が大幅に向上しています。この軽量で高強度複合素材は、優れた耐薬品性とX線透過性を備えており、医療用途、特に整形外科おいて最適です。
試験条件
薬品洗浄処理を行っていないプラスチック試験片を使用し、以下を1サイクルとして実施しました。
※薬品を用いた洗浄(例:Ecolab、Borerなどの使用)の影響については考慮していません。これまでの経験から、薬品の種類と洗浄回数が耐久性に影響を及ぼすことがわかっています。薬品を使用した場合は、上記の回数まで対応できないと考えられます。
TECATEC PEEK MT CW50 black
VICTREX社のPEEK樹脂に炭素繊維織布を50%含有させて積層した圧縮成形素材です。織布に施された特殊なコーティングにより炭素接着界面は強固となり、通常の炭素繊維素材よりも強度が向上しています。約500MPaの引張強度を誇り、極めて高い剛性とねじり耐性を発揮します。その結果、オートクレーブ(滅菌処理)を繰り返した際のソリはほぼ無く、高い寸法安定性を実現しています。