製パン機のブランド化と安全性
オランダのForm&Frys社は、デニッシュ、ピザ生地、特殊なパイ、ペストリーなど、さまざまな食品生地の成形機、充填機を製造しています。顧客ごとに合わせたカスタム機も製造しています。
同社は製パン機にプラスチック部品(ローラー、輸送用トレイ、折りたたみツール、多孔板)を使用したいと考えました。同社からの要望は、以下の3点でした。
- 競合他社と差別化するため色によるブランド化
- 製造する食品生地にプラスチック片が混入した場合でも素早く検知可能
- 混入による製品回収リスクの回避
食品に混入しても検出可能な青色
Form&Frys社にとって、安全性を向上させることが最も重要でした。また、食品接触に関するEU 10/2011とFDA規制の全要件に準拠することも必要でした。パン製造の速度を上げたとしても、プラスチック部品の強度、耐摩耗性、耐久性が維持できることが求められました。
具体的に素材への要求特性として、優れた寸法精度、低吸湿性、耐疲労性であったため、まずTECAFORM AH(POM-C)を選択しました。その後、従来の白色と黒色プラスチックから、青色のTECAFORM AH blueに切り替えたことで光学的に検出可能となりました。
最終的に製パン機の仕様と安全性が向上し、機械を使用するユーザーは食品廃棄物を大幅に減少させることができました。コスト削減により経済的に最適なソリューションとなりました。
TECAFORM AH blue:安全性と耐久性に優れた素材
TECAFORM AH blueの鮮やかな青色により、食品加工のすべてのプロセスで安全性が向上します。プラスチックが破損した場合でも破片は光学スキャナーまたは製造作業員により素早く検出できます。素材はEU 10/2011とFDAの要件に準拠しています。FDA認可の原材料をGMP 2023/2006/EUに従って製造しており、移行試験をすることで安全性を保証しています。
エンズィンガーでは押出丸棒・板材のTECAFORM AH blueだけでなく、射出成形向け原料ペレットのTECACOMP POM blueも販売しております。詳細については直接お問い合わせください。