シール/バックアップリング
石油ガス産業では、ほこり、ゴミ、水などが機械に入って故障とならないようオイルシールが使用されます。さまざまな機械部品を保護する上で、シール、スリーブ、ローラーベアリングなどのシール部品は不可欠です。使用環境によって要求される耐薬品性や耐熱性の程度は異なるため、それぞれに応じて最適な素材を使用することが重要です。
厳しい条件に耐える
石油ガス製造プロセスでは、高圧、高温でも稼働できるシールが必要です。こうした厳しい環境では、シーリングの効果を得るため、エラストマーを補完したりバックアップする素材が必要です。一般的に使用されるシーリング素材は温度や化学薬品への耐性がありますが、機械的強度に劣るため使用中に変形し、シーリング性能を確保できない場合があります。ダウンタイムやコストのかかるメンテナンスを減らすには、確実なシール性が不可欠です。
シール性を向上させる素材
石油ガス産業のシールおよびバックアップリング用途では、高機能プラスチックが多く使用されており、信頼性の向上に貢献しています。PTFEとPPSは、卓越した耐薬品性を持ち、厳しい環境に適しているため使用されます。ただし、クリープや変形が問題となる状況では、PTFEは強度が低いため対応できない場合があります。高強度、高剛性のPEEKであれば対応できます。
PEEKは高温高圧環境や化学薬品に耐えられるため、シール用途でよく使用されます。エンズィンガーのTECAPEEK(PEEK樹脂)は、これらのシールのバックアップリング、シール材として必要な機械特性を持ち使用されています。EN ISO 23936-1:2009およびNORSOK M-710第3版にも準拠しており、石油・ガス産業向けに理想的な素材です。
PEEKは高温高圧環境や化学薬品に耐えられるため、シール用途でよく使用されます。エンズィンガーのTECAPEEK(PEEK樹脂)は、これらのシールのバックアップリング、シール材として必要な機械特性を持ち使用されています。EN ISO 23936-1:2009およびNORSOK M-710第3版にも準拠しており、石油・ガス産業向けに理想的な素材です。