TECASINT 4111 natural
無添加ポリイミド
他の TECASINT 素材と比較して、TECASINT 4100 シリーズは、非常に高い熱安定性、非常に低い吸湿性、および高い機械的剛性を示します。 これには、非常に高い酸化安定性と化学薬品に対する耐性の向上が伴います。 TECASINT 4111 naturalは、非常に高い熱安定性を備えています (HDT/A=470 °C)。 剛性と弾性率は、最大 400 °C までの温度範囲で、従来のポリイミドに比べて大幅に向上しています。 また、このポリイミド素材は、高い断熱性と電気絶縁性を備え、ESA 規制 ECSS-Q-70-02 に準拠した低アウトガス性と高純度を提供します。
TECASINT 4111 naturalは、エンシンガーの半導体グレードのポートフォリオに含まれており、厳格な異物混入管理のもとで製造され、複製においても正確に遵守されています。よって、エンズインガ- は、この独自の特性プロファイルの最高レベルの清浄度と品質性能の一貫性を保証します。 TECASINT 4111 naturalは、その優れた寸法安定性と厳しい公差での微細切削加工性により、IC テスト ソケットや電子機器治具で多く使用されています。
最大 6100 MPa の曲げ弾性率と 1.7 % まで低下した伸びを備えた高レベルの剛性により、フィラーで補強することなく、最適な曲がりに対する耐性、最小のバリ発生、および最高の加工精度が実現されます。TECASINT 4111 naturalは、さまざまなポリイミド グレードの中で最低レベルの吸水率と、業界標準のテスト ソケット素材と比較して非常に低い 熱膨張性を備えるため、切削加工時および長時間の使用後でも高いレベルの寸法安定性を維持できます。 このポリイミド素材は、アウトガスが非常に少なく、耐プラズマ性、耐熱性に優れているため、プラズマエッチング・真空チャンバーなどの半導体製造装置部品にも多く使用されています。
エンズインガ-のすべての半導体グレード素材と同様に、TECASINT 4111 naturalが RoHS 指令 (2011/65/EU 電気・電子機器における有害物質の制限)によって課せられた制約に準拠していることを確証できます。また、要求に応じてさらに特定物質の不使用証明書などを提供することもできます。