#一般工業 #航空宇宙 #食品製造 #医療 #半導体 #その他の業界 

2022年 3月29日 / ブログ記事

Victrex®PEEK 450GとPEEK 450Pの違い

 

 

まず、PEEK原料のそれぞれの違いですが、以下のようになります。

 

Victrex®社グレード   形状   語尾のアルファベットの意味  
PEEK 450G  ペレット(粒状)  G:Granule 
PEEK 450P  パウダー(粉状)  P:Powder 

 

PEEK 450G(ペレット)はPEEK 450P(パウダー)を溶融して固めたものになります。

 

エンズィンガーではTECAPEEK naturalへ押出成形する際に、以下の2つの方法をとっています。

自社にコンパウンド設備を所有しているため、方法2も可能としています。

 

  ステップ 1(原料)   ステップ 2(コンパウンド)  ステップ3(押出成形素材)   
 方法1   PEEK 450G  PEEK 450G (Victrex®社でコンパウンド)  TECAPEEK natural 
 方法2   PEEK 450P  PEEK 450G化 (Ensingerでコンパウンド)  TECAPEEK natural 

 

TECAPEEK naturalはフィラーを含まない標準グレードですので、ステップ 2においてVictrex®社、Ensinger、どちらでコンパウンド(ペレット化)しても物性に違いは見られません。 (もし仮に強化繊維グレードにおいて上記のステップを踏んだ場合、ステップ 2のコンパウンドにおいてフィラーの繊維長や分散状態が異なるため、ステップ 3で補強効果や物性が異なってきます。フィラー無しのTECAPEEK naturalにおいてはそのような違いは出てきません。)

 

結論として以下になります。

 

  • 原料のVictrex® PEEK 450G、PEEK 450Pの違いは形状のみ
  • Victrex®社、Ensinger、どちらのコンパウンド品を使用してもTECAPEEK naturalに物性の違いは見られない。

 

これからも、エンズィンガーはVictrex®社の高品質PEEK原料を使用して、安定の品質と供給体制でTECAPEEK naturalを提供していきます。

 

 

詳細の物性・特性につきましては、下記お問い合わせフォームよりお問合せください。

 

資料ダウンロード