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2022年 5月17日 / ブログ記事

保管時の変色について

今回は、保管時の変色について説明します。

 

「保管していたプラスチックが変色しました。特性上の問題はありませんか?」 といった内容のお問合せを頂きます。

 

結論から申し上げますと、保管環境によっては、プラスチックの特性に影響を与える可能性があります。

 

例えば、日光(特に紫外線)が当たる環境、空気中の酸素と水分(雨水、湿度)は、品質に悪影響を及ぼします。

具体的には、

  • 変色、退色
  • 表面の酸化劣化
  • 膨潤、反り
  • 機械的性質の変化

 という具合に、劣化が観察されます。

 

このような理由から、製品は直射日光を避け、屋外の天気の影響を受けない環境で保管するようにして下さい。

外界と隔離された、室温:23°C、湿度:50%にコントロールされた環境での保管を推奨します。

特に以下の材料は天候の影響から保護する必要があります。

 

 製品名  樹脂素材名 
  TECAPEEK   PEEK
  TECATRON   PPS
  TECASON P   PPSU
  TECASON S   PSU
  TECASON E   PES
  TECAFORM AH、AD(黒以外)    POM – C、POM – H
  TECAPET(黒以外)   PET
  TECAMID 6、66(黒以外   PA 6、66
  TECAST(黒以外)   PA 6C、キャスト・ナイロン 
  TECAFINE(黒以外)   PE、PP

 

 

深さダメージの範囲

表面の変色は、最小限に抑えることができます。

変色は、保管環境に起因するものだからです。

一般的に、不適切な保管条件により生じた変色の深さは微小であり、一般的に製品品質に重大な悪影響を及ぼすものではありません。

しかし、樹脂の種類によっては、長時間の紫外線等に晒されることにより劣化が進行しやすいものもございます。

不適切な条件で保管した樹脂製品は、樹脂そのものに多大なるダメージを与えている可能性がございます。

 

適正な保管条件で保管するようにして下さい。

 

エンズィンガー製品の保管及び取り扱いのガイドラインは以下からダウンロードできます。

証明書:PFOA

 

詳細の物性・特性につきましては、下記お問い合わせフォームよりお問合せください。