電気コネクター
石油ガス産業において送電は重要な設備の一つです。電気絶縁性の電気コネクターは、高圧と高温に晒されたり、厳しい環境に置かれる可能性があります。
金属、セラミックからプラスチックへ
かつて、コネクターの絶縁材はセラミックやガラスで作られてきました。こうした素材は非常に脆いため、部品は壊れやすいだけでなく、製造が難しく高価となっていました。さらに、極めて高い温度と圧力に晒されると送電とデータ送信が阻害されるケースがあり、ダウンタイムとメンテナンスの増加が問題となっていました。
耐熱性と電気絶縁性に優れたPEEK樹脂
エンズィンガーのTECAPEEK(PEEK樹脂)は現在、この用途でもっとも使用されており、その優れた熱特性と電気的特性から従来の素材から置き換えられています。TECAPEEKは厳しい環境に耐えられるほか、優れた耐薬品性と電気絶縁性を持ちます。優れた絶縁性のTECAPEI(PEI樹脂)や、非常に優れた耐薬品性のTECAFLON PVDF(PVDF樹脂)も使用されます。
電気コネクターに使用される素材
ダウンホール電気コネクター向けにおいて、エンズィンガーの高機能プラスチックはセラミックやガラスからの代替素材として理想的です。PEEK素材であれば、高温で使用できることに加えて、油圧油や海水といった液体への耐性もあるため安心して使用できます。